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2025.10.21

「もしもの時」に安心を届けるために~発達障がい児の母に学ぶ子育て家庭の防災~

2025年10月11日(土)、立命館大学びわこ・くさつキャンパスにて開催された「BKCウェルカムデー」にて、研修会『発達障がい児の母に学ぶ子育て家庭の防災』を実施しました。

講師には、一般社団法人チャレンジLIFE代表・畠中直美先生をお迎えし、ご自身のご経験や全国の災害データをもとに、「安心して暮らすための防災」について具体的かつ実践的にご講演いただきました。

 

■見えにくい「困りごと」に光を当てる
講演では、東日本大震災や能登半島地震などの実際の事例をもとに、発達障害や精神障害のある方々が災害時に直面する困難について、データと実体験の両面から丁寧に解説していただきました。

精神障害や発達障害のある方々の死亡率が、健常者に比べて高くなるという衝撃的なデータも紹介され、多くの参加者が「知らなかった」と言葉を失いながらも、真剣に耳を傾けていました。

 

■防災の正解は「安心感」
畠中先生の言葉の中でも特に印象的だったのは、「防災に正解があるとすれば、それは‘‘安心感’かもしれない」という一言。

備えることの目的は、ただ生き延びることではなく、心が落ち着ける環境をつくること。誰一人取り残されない防災のあり方を改めて考えさせられる時間となりました。

 

■「たいせつなもの展」や体験ブースも
会場内では、「たいせつなもの展」や写真展、車イス避難体験などの体験型ブースも設置され、参加者が五感で防災を学ぶ機会となりました。「大切なものを守るには、まず‘‘気づぐことが大事」との声も聞かれました。

 

このような機会を通して、家庭や地域での備えを見直すきっかけとなれば幸いです。ご参加くださった皆さま、講師の畠中先生、関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。

今後も、障がいのある子どもたちとそのご家族が安心して暮らせる社会づくりを目指し、活動を続けてまいります。